この記事では、“団信”こと団体信用保険と他の生命保険、どっちがお得なのか解説していくよ~!
- 住宅ローンについて調べていたら”団信”って言葉があったけど、一体何のこと?
- 団信と生命保険、どちらに加入した方がお得なの?
住宅ローン契約時の加入条件になることが多い“団体信用生命保険”。

はじめて住宅ローンを利用する人は、しっかり把握しておきたいところ!
団体信用生命保険(以下団信)は契約者にもしものことがあった際、残債を保険金で完済できる生命保険のこと。
生命保険の1つではあるけれど、”加入する目的”が他の生命保険と大きく異なるため、特徴をしっかり把握しておくのが◎
今回は住宅ローン検討中の人へ向けて、団信の基礎知識&生命保険との違いなどを解説していくよ。



団信・生命保険どっちの方がお得なのか、一緒に確認していこう!
住宅ローンの契約条件に?団体信用生命保険(団信)の基礎知識





生命保険とどう違うかお話しする前に、まず団信の基礎知識を解説していくね♪
団信は“団体信用生命保険”の略称で、住宅ローンの加入条件となることが多い生命保険。
ローン契約者が死亡 or 高度障害状態になったとき、返済中のローンを保険金で完済させられる。
団信の保険契約者&保険金受取人は融資を行う金融機関で、ローン契約者は被保険者になるよ。
金融機関側もローンの貸倒れを防ぐために、契約条件として団信への加入を必須にすることが多いんだよね。
団信に加入するメリット&デメリットは、以下のとおり。
ここからは以下の順に、団信の保障内容・種類などを詳しく見ていこう!
団信の保障内容


団体信用生命保険(以下団信)の保障が適用されるのは、ローン契約者が死亡 or 高度障害状態になったときだよ。
上記いずれかになったときに金融機関が保険会社から保険金を受け取り、ローンの残債を完済させるの。
だけど最近では特約を付けることで、死亡 or 高度障害状態以外のケースでも保障を受けられるようになっているよ。
団信の特約としてよくあるのは、以下の保障。
- 三/七/八大疾病保障
- がん保障
- 全疾病保障
etc.
特約を付ければ該当する病気になったとき、既定の範囲内ならローンを完済させられるの。
ただ金融機関の団信によって、保障を受けられる条件がそれぞれ異なるので要注意!
「医師からの診断が必要」「手術が必要な場合のみ」など、保障を受けるための細かな条件も確認しよう。
団信の主な種類


団信には、主に以下4つの種類があるよ!
種類 | 補足 |
---|---|
一般団信 | 保険料は、毎月支払う返済額の利息に含まれることが多い 金利の上乗せは発生しない |
特約付き団信(疾病保障付き団信) | 「三大疾病団信」「がん団信」など、特定の病気を患った際に保障を受けられる団信 金利の上乗せが発生する 加入時の年齢制限がある場合もある |
ワイド団信 | 加入基準が通常より緩和された団信 持病があるといった、健康状態に不安がある人に向いている 金利の上乗せが発生する |
夫婦連生団信 | ペアローンといった、夫婦の収入を合算してローン契約する際に利用される団信 一方の債務者にもしものことがあった際、団信の保障を受けられる 金利の上乗せが発生する |
金融機関によって保障を受ける条件・上乗せされる金利の数値は異なるよ。
保障が充実するほど金利の幅も大きくなるので、それぞれの希望に合った団信を選んでね!
団信への加入条件


団信へ加入するには、以下2つの条件を満たす必要があるよ!
- これからローンを借りる
- 健康状態が良好である
とくに“健康状態”は、団信へ加入できるかの別れ道になりやすいの。
通常の生命保険と同じく、団信では健康状態の告知&審査が必要になる。
現在の健康状態・過去の既往歴によっては、団信に加入できない可能性もある。
虚偽の健康状態を申告してしまうと、いざというとき保険金が支払われない可能性が高まってしまうので要注意!
団信へ加入できない可能性がある人は、以下の住宅ローン・団信を検討してみると◎
- 住宅金融支援機構が他の金融機関と提携している【フラット35】を検討する:
・全期間固定金利のため金利は高いが、団信への加入が任意。 - 「ワイド団信」への加入を検討する:
・他の団信よりも加入条件が緩和されているため



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団信についても加入必須か確認でき、各金融機関でどれくらい金利が変わるか比較しやすいの!
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【違いを比較】団信と生命保険どっちがお得?


前半では団体信用生命保険(以下団信)がどういったものなのか、基礎知識を解説したよ~。
ここまで見てくれた人の中には、「団信があれば他の生命保険いらないのでは?」って思った人もいるかもね。
団信は「ローン契約者にもしものことがあったとき、ローンを完済させる」ために加入する生命保険。
生命保険には医療保険・死亡保険などいろいろあるけど、これらと比べて加入する目的が大きく異なるの。
団信に加入していても、もしものとき家族を養う生活費・病気の治療費を補助してもらえるわけではないんだよね…。
もしものときに備えて団信に加入しつつ、別の生命保険で保障対象外な部分をカバーするのが理想的だよ◎
ちなみに団信の代用となる保険には、以下3種類があるよ。
種類 | 補足 |
---|---|
収入保障保険 | 被保険者が死亡 or 高度障害になったとき、保険期間が満了するまで、毎月保険金が支払われる 保険金は毎月一定の金額を受け取れる 保障期間が経過すると、保障額が減っていく 団信のように一括で保険金を受け取るには、受け取り方法を変更しなければならない |
逓減(ていげん)定期保険 | 保障期間が経過すると、死亡 or 高度障害による保険金がだんだん減っていく 保険金は一括で受け取れる 保障額は1年ごとに減っていく |
定期保険 | 被保険者が死亡 or 高度障害になったとき、保障期間が満了するまでまとまった保険金が支払われる 保険金は一括で受け取れる 保障期間中、保障額は一定 |
とはいえ団信の加入を必須条件にしている金融機関も多いので、団信を別の生命保険で代用するケースはかなり限定的。



団信への加入が難しい人もいるだろうから、こんな選択肢もあるって覚えておこう!
ここからは、団信と生命保険それぞれにどんな違いがあるのか、以下の順に紹介していくよ~。
違い①加入する目的


1つ目の違いは、加入する目的!
どちらも特定の事態に備えた保障を受けられるけど、保険金の使い道が大きく異なるよ。
生命保険は病気への治療・遺族の生活費など、家族の経済的な負担を減らせる。
一方団信はローンを完済させることで、返済にかかる家族の負担を減らし、住居を残せる。



ローンを提供した金融機関側も、貸倒れなく融資金を回収できるの。
団信と生命保険は“保険金を使って何をするか”が大きく異なるので、目的の違いはしっかり把握しておこう!
違い②保障内容


2つ目の違いは、保障内容!
団信では基本的に、ローン契約者が死亡 or 高度障害状態になったときに保障対象となるよ。
一方団信とは加入する目的は異なるものの、生命保険は商品の種類が豊富。
たとえば、生命保険にはこんな種類があるよ。
- 死亡保険
- 医療保険
- 介護保険
- 就業不能保険
etc.
団信で受けられる保障内容以外にも備えたい人は、生命保険でカバーするのが理想的♪
違い③保障期間


3つ目の違いは、保障期間!
団信はローンの返済期間と連動しているので、完済するまでが保障期間になるよ。
一方生命保険は、契約時に保障期間を設定するの。
契約後の変更は効かない団信と比べると支払い方法・保障期間などの変更もできるので、生命保険は柔軟に対応しやすいよ。
違い④保険料


4つ目の違いは、保険料!
団信の保険料は毎月支払う返済額の利息に含まれることが多いよ。
生命保険では年齢・性別といったいろんな項目を総合して保険料が決まるけど、団信は比較的差が少ないよ。
年齢が高い人にとっては、団信の方が年齢による保険料の差を抑えられる。
違い⑤保障額


5つ目の違いは、保障額!
生命保険では契約時に設定した金額が保障額になるけど、団信ではローンの残債相当額が保障されるよ。
団信はローンの残債と連動していて、返済が進むごとに保障額は減っていく。



この性質を踏まえた注意点もあるので、のちほどお伝えするね!
違い⑥保険金の受取人


6つ目の違いは、保険金の受取人!
団信は融資を行う金融機関が債権者になり、保険金の受取人にもなるよ。



もしものときに備えた治療費・生活費などは、団信とは別で備えよう!
違い⑦生命保険料控除の利用可否


7つ目の違いは、生命保険料控除の利用可否!
名前の中に「生命保険」とあるけれど、団信は生命保険料控除の対象外になるよ!
生命保険料控除の受取人は、「その保険料の払込みをする者またはその配偶者その他の親族とするもの」とされているため。
参考元:国税庁「No.1140 生命保険料控除」
団信は”融資を行う金融機関”が受取人になるから、上記の規定にあてはまらないので注意してね。
【後悔防止】住宅ローン契約前に知っておきたい注意点


ここまで団信と生命保険の違いを、比較&項目ごとに解説してきたよ~。



もしもの事態に備える団信は、住宅ローンと同じくらい重要な要素!
ここからは住宅ローン契約前に知っておきたい注意点を、以下の3つお伝えしていくよ!
注意点①他の生命保険と保障内容が重複していないか見直す


現在加入している生命保険がある場合、保障内容が団信と重複していないか、1度見直しておくとGood!
がん団信といった、特定の病気への特約を付けられる団信があるため。
重複した場合、月々の支払いで余分な出費が発生してしまうことも…。
団信と生命保険どちらも無駄なく活用できるよう、みんなもそれぞれの保障内容を確認してみてね。



「1人見直すのはハードル高い」って人は、専門家の助けを借りるのも1つの手!
とくにファイナンシャル・プランナー(以下FP)は、さまざまなお金の知識を持っているので相談相手に最適。
中には無料で相談を受けているFPもいて、私的には松村俊孝(まつむら としたか)さんの相談がイチオシ!
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注意点②返済が進むと保障額も減少する


団信の保障額はローン残債と連動しているため、日が経つほど減少していく点は要注意!
完済に近付くほど、もしものときに受けられる保障額は減っていく。
この性質上、住宅ローンを繰り上げ返済する場合も保障額が減ってしまうんだよね。
借入金の一部 or すべてを、予定していた返済スケジュールより前倒しで支払うこと。
返済方法には返済期間を短くする「期間短縮型」と、返済額を少なくする「返済額軽減型」がある。
とくに「期間短縮型」の繰り上げ返済を行うと返済期間が短縮され、同時に団信の保障期間も短くなるよ。
こうなると繰り上げ返済後に団信の保障を受ける際、受けられる保障額も減ってしまうの!



払い損にならないよう、繰り上げ返済の実行は慎重に検討しよう。
注意点③借入後は保障内容の変更ができない


団信の保障内容は、原則借入後の変更ができないよ!
団信の保障内容は、ローン契約時に確定されるもの。
「やっぱり特約を付けたい」「特約を外したい」などの変更ができないので、最初にじっくり保障内容を検討する必要があるよ。



保障内容を変更したい場合、ローンの借り換えで1から団信に入り直すことはできる。
だけど1度解約した団信へ加入することはできなくなるから、みんなも最初の時点で、自分や家族に合った保障内容かしっかり確認しよう!
住宅ローンと合わせて団信も比較検討しよう!


この記事では団信と生命保険どちらがお得なのか、それぞれの違いを比較しつつ解説したよ~。
ローン契約者が死亡 or 高度障害状態になった際、返済中のローンを完済できる団体信用生命保険(以下団信)!
団信は「もしものときローンを完済させる」ことを目的としているため、他の生命保険と分けて考えるのがベスト。
団信ではカバーしきれない保障を、別の生命保険で補うのが理想的だよ。
今回紹介したそれぞれの違いも把握して、みんなも住宅ローンと一緒に団信を比較検討しよう。
後悔を減らすためにも、団信の注意点3つも把握しておこう!



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検討している団信が、加入している生命保険と保証内容が被っていないか一緒に確認できると◎
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