この記事では、高性能住宅について徹底解説していくよ~!
- “高性能”住宅って、何に優れているの?
- 住宅性能を重視するなら、どのハウスメーカーが向いているんだろう?

高性能住宅について、こんな疑問が浮かぶ人も多いはず!
“高性能住宅”は断熱性・省エネ性など、快適で省エネ性に優れた性能を備えた住宅のこと。
明確な基準はないものの、高性能住宅にすることで快適・安全な暮らしを手に入れられる可能性が高まるよ!
今回は性能に特化したハウスメーカー『一条工務店』で家づくりをした私ゆまひが、高性能住宅の基準・メリットをお伝えしていくね。



「高性能住宅を建てたい」って人は、ハウスメーカー9社の解説も必見!
【性能にこだわる】高性能住宅で叶える快適な暮らしとは?


高性能住宅とは、断熱性・省エネ性など、快適で省エネ性に優れた性能を備えた住宅のこと。



ふんわりとイメージできても、以下の疑問が浮かぶ人も多いよね。
- 具体的にどんな性能を備えているの?
- 高性能住宅にするメリットって何?
というわけでここからは以下の順に、高性能住宅の基準・メリットをお伝えしていくよ!
高性能住宅で叶える快適な暮らしとは?
高性能住宅の基準


高性能住宅に明確な基準はないけれど、主に以下5つの性能を備えたものが多いよ。



各項目をタップすれば、詳しい解説が見られるよ~。
性能①断熱性
断熱性は外気を遮断して、室内の温度へ影響しないようにする性能のこと。
断熱性は以下2つの数値どちらかで示され、0に近いほど高性能とされている。
・UA値(外皮平均熱貫流率)
・Q値(熱損失係数)
1~7段階の「断熱等級」という基準もあり、国から推奨されている以下の住宅に対する基準値にもなっているよ。
- ZEH水準住宅:等級5以上
- 長期優良住宅:等級5以上
- GX志向型住宅:等級6以上



断熱等級5以上を満たしていると◎
性能②気密性
気密性はお家の隙間を少なくして、室内の温度を逃げにくくする性能。
気密性はC値(相当隙間面積)で示され、0に近いほど高性能とされている。
気密性を高めることで、空調のエネルギー効率を上げるだけでなく、花粉・PM2.5といった空気環境への影響も抑えやすくなるよ!



断熱性ほど明確な基準はないけれど、C値を1.0㎠/㎡以下にできるとGood!
性能③耐震性
耐震性は、地震の揺れに対する強さを表したもの。
耐震性には「耐震等級」という基準があり、1~3段階に分かれているの。
等級2は長期優良住宅に求められる水準で、災害復興の拠点となる消防署・警察署などは等級3で建てられているよ。



高性能な耐震性を求めるなら、耐震等級2以上を目指すのが理想的。
性能④耐久性
耐久性は経年劣化・腐食への強さを指すもの。



耐久性を上げれば、耐用年数の底上げにもつながるよ。
とくに耐久性へ関わるのは、以下のポイント!
- 構造(木造 、鉄骨造など)・工法
- 素材の腐食・劣化に対する強度
- シロアリへの対策
- 屋根・外壁等のメンテナンス性
etc.
性能⑤省エネ性
「ZEH水準住宅」「長期優良住宅」のように、省エネ性を高めた住宅は国からも推奨されているよ。
「消費エネルギーを抑える」「電力を自給自足する」など、エネルギー効率を上げて光熱費を抑えやすくする。
省エネ性に関わってくるのは、たとえば以下のポイント。
- 断熱性・気密性を上げての冷暖房効率UP
- 高効率給湯器(エコキュート・ハイブリッド給湯器など)の利用
- 太陽光パネルでの自家発電
etc.
とくに以下の性能は、「ZEH水準住宅」「長期優良住宅」などの基準になっているよ。
- 断熱性
- 耐震性
- 耐久性
- 省エネ性



高性能住宅は国・自治体から補助金を受けられる場合もあるから、条件を要チェック♪
2025年に利用できる補助金制度「子育てグリーン住宅支援事業」については、以下の記事で解説中!


高性能住宅にするメリット





高性能住宅にすると、こんなメリットがあるよ!
- 1年中快適に過ごせる住環境にしやすい
- 冷暖房効率を上げられる
- 光熱費を抑えやすい
- 地震といった災害に備えられる
- 補助金・税金の優遇措置を受けられる場合がある
断熱性・気密性を高めることで、お家全体の保温力が高まり、冷暖房効率を上げられるよ◎
そして国から推奨されている以下の高性能住宅にすれば、家づくりする際に補助金・税金の優遇措置を受けられる場合があるよ。
- GX志向型住宅
- 長期優良住宅
※都道府県・市区町村といった所管行政庁での申請が必要 - ZEH水準住宅
etc.



高性能住宅は通常より初期コストがかかりやすいから、助かるポイントの1つ♪
紹介した性能以外に換気設備も整えると、夏の熱気を逃がしたり、シックハウス症候群の予防につながったりする。
補助金制度を受けられる対象住宅については、以下の記事でも解説!


【バランス重視】高性能なハウスメーカー3社


前半では高性能住宅とはどんなものを指すのか、具体的な基準・目安をお伝えしたよ~。
ここからは以下3つのポイントに分けて、高性能な建築に長けたハウスメーカーをご紹介!
- バランス重視の高性能
- コスパ重視で標準仕様が充実
- 耐震性重視の鉄骨造
まずバランスよく高性能な、以下の3社を紹介するね~。
高性能①桧家住宅


1つ目のハウスメーカーは、『桧家住宅』!
構造 | 木造 |
保証期間 | 初期30年間(構造躯体・不同沈下) |
アフターサービス | 条件を満たして、最長60年間の保証延長 「Z空調」10年間保証 「ヒノキヤオーナーズApp」の利用 etc. |
価格(坪単価) | 約74.2万円 ※今回調査した坪単価の平均を記載 (小数点第二位を四捨五入) |
今後内容が変更される可能性もあります。
『桧家住宅』は高気密高断熱に加えて、オリジナルの全館空調にも力を入れているハウスメーカーだよ。
2017年度には全館空調「Z空調」がグッドデザイン賞を受賞し、標準仕様として搭載されているんだって。
「Z空調」は以下3つの企業が協力して開発されている。
・断熱/気密性:ヒノキヤグループ
・空調:ダイキン
・換気:協立エアテック



この「Z空調」をフル活用するために、断熱/気密性も以下のように高水準!
- 断熱性:断熱等級5~6
- 気密性:実測平均値 0.4㎠/㎡
高性能②アエラホーム


2つ目のハウスメーカーは、『アエラホーム』!
構造 | 木造 |
保証期間 | 初期20年間 |
アフターサービス | 条件を満たして、最長60年間保証延長 住宅設備保証10年 積立型ポイントサービス「おうちポイント」の利用 etc. |
価格(坪単価) | 約86.5万円 ※今回調査した坪単価の平均を記載 (小数点第二位を四捨五入) |
今後内容が変更される可能性もあります。
『アエラホーム』はアルミを利用し、高気密高断熱に特化しているハウスメーカーだよ。
柱の外側にアルミの断熱材、内側に吹き付けの断熱材を施工する「W断熱」で、お家全体の保温力をUP◎



全棟気密測定・UA値計算もしてくれるので、数値も明確にわかるんだって。
そして『アエラホーム』は地震による揺れ・建物への負担を軽減する「制震システム」も標準搭載!
高性能③ヤマト住建


3つ目のハウスメーカーは、『ヤマト住建』!
構造 | 木造 |
保証期間 | 最長30年間(構造躯体・地盤) |
アフターサービス | 条件を満たして、最長60年間保証延長 20年間の無料定期点検 30年間の「地盤サポートシステム」 etc. |
価格(坪単価) | 約82.6万円 ※今回調査した坪単価の平均を記載 (小数点第二位を四捨五入) |
今後内容が変更される可能性もあります。
『ヤマト住建』は「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」「省エネ大賞」など、これまでさまざまな受賞を受けているハウスメーカー。
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」に関しては、2009年から15期連続受賞しているんだって!
“Low-Eトリプルガラス”を使った「高断熱樹脂サッシ」を採用し、断熱性・気密性に力を入れている。
地震に強い「パネル工法」&「制振ダンパー」を標準仕様にした耐震性にも優れているので、快適・安全なお家を建てたい人に◎
性能に特化した「エネージュ」シリーズ以外にも、省エネ性特化・屋上庭園が導入できる商品も!
【コスパ重視】標準仕様が充実したハウスメーカー3社





続いて紹介するのは、標準仕様が充実 or 高性能なハウスメーカーをご紹介!
ハウスメーカー・商品によって標準仕様は異なるよね。
中には通常オプション仕様になりやすい設備を取り入れていたり、標準仕様の数が充実していたりするハウスメーカーも!
標準仕様の充実度は、オプション仕様による追加費用をどれだけ抑えられるかにも関わってくるよ。
今回紹介するのは、以下の3社!
標準仕様①スウェーデンハウス


1つ目のハウスメーカーは、『スウェーデンハウス』!
構造 | 木造 |
保証期間 | 初期10年間 |
アフターサービス | 条件を満たして、+10年間保証延長 50年間無料定期検診システム「ヒュースドクトル50」 オーナーサイト「GodDag」でのサポート etc. |
価格(坪単価) | 約103.3万円 ※今回調査した坪単価の平均を記載 (小数点第二位を四捨五入) |
今後内容が変更される可能性もあります。
『スウェーデンハウス』は、北欧風の家づくりが得意なハウスメーカーだよ。
オリコン顧客満足度®の「ハウスメーカー 注文住宅 総合ランキング」にて、2015年度から11年連続第1位を受賞。
『スウェーデンハウス』は寒い北海道を起点に創業されたのもあり、断熱性・気密性に力を入れているの。
採用されている「木製サッシ3層ガラス窓」はとくに断熱性が高水準な窓で、標準仕様になっているのは珍しいんだって!
「全棟高性能保証表示システム」で断熱性・気密性の数値を測定し、引き渡しの際提示してくれる。
標準仕様②一条工務店


2つ目のハウスメーカーは、『一条工務店』!
構造 | 木造 |
保証期間 | 最長30年間 |
アフターサービス | 有償で「雨水の侵入を防止する部分」30年間の保証延長 専用アプリ・電話でのサポート 「シロアリ予防工事」の無料提供 etc. |
価格(坪単価) | 約80.4万円 ※今回調査した坪単価の平均を記載 (小数点第二位を四捨五入) |
今後内容が変更される可能性もあります。
『一条工務店』は住宅性能に特化したハウスメーカーで、商品によっては全館床暖房を標準仕様で取り入れられるよ。
家全体の断熱性・気密性が高いため、全館床暖房での温かさをフル活用できる。
グレードが高い商品「グラン・スマート」では、パナソニックと共同開発した全館加湿&換気システム「ロスガード90 うるケア」も標準仕様だよ。



モデルハウスもほぼ標準仕様で建てられるから、どんな家になるかイメージしやすい!
ちなみに私ゆまひも、最終的に『一条工務店』でお世話になったんだよね♪
以下の記事では『一条工務店』の性能についてより詳しく解説しているから、ぜひ参考にしてね~。


標準仕様③富士住建


3つ目のハウスメーカーは、『富士住建』!
構造 | 木造 |
保証期間 | 初期10年間 |
アフターサービス | 引き渡し10年目以降の保証延長 引き渡し後4回(初回、6ヶ月・1年・2 年後)の定期点検 etc. |
価格(坪単価) | 約58.9万円 ※今回調査した坪単価の平均を記載 (小数点第二位を四捨五入) |
今後内容が変更される可能性もあります。
『富士住建』の商品「完全フル装備の家」はとくに標準仕様が充実していて、その数はなんと100以上!
通常はオプション仕様になりやすい太陽光発電・メーカーのシステムキッチンなどを、追加費用なしで取り入れやすいの。



大きな住宅設備以外にも、カーテンといった室内の必須設備も付いてくるんだって!
標準仕様が多いだけでなく、メーカーとの年間契約でコストを抑え、高品質な設備を仕入れられるようにしている。
【耐震性重視】鉄骨造に特化したハウスメーカー3社





最後に紹介するのは、鉄骨造に特化しているハウスメーカー!
ここまで木造で家づくりしているハウスメーカーを紹介したけど、中には鉄骨造(S造)に力を入れているところもあるんだよね。
鉄骨造にすると、とくにこんなメリットがあるよ~。
- 耐震性が高い
- 耐久性が高い
- 間取りの自由度が高い
etc.
今回紹介するハウスメーカーは、以下の3社!
鉄骨造①セキスイハイム


1つ目のハウスメーカーは、『セキスイハイム』!
構造 | 木造 鉄骨造 |
保証期間 | 最長30年間 |
アフターサービス | 引き渡し5年目から5年ごと(60年間)の無料定期診断 24時間365日の電話&メールサポート etc. |
価格(坪単価) | 約108.3万円 ※今回調査した坪単価の平均を記載 (小数点第二位を四捨五入) |
今後内容が変更される可能性もあります。
『セキスイハイム』は工場生産率が80%を超えていて、施工精度が高いハウスメーカー。
柱と梁を溶接して一体化させる「ボックスラーメン構造」で、地震の際は構造全体にエネルギーを分散&安定させる。



「ラーメン構造」自体、高層ビルといった大型建築物に使われている工法なんだって!
ボックス型ユニットにある4本の柱で支えられるので、広い大空間にも対応できるよ。
鉄骨造②パナソニック ホームズ


2つ目のハウスメーカーは、『パナソニック ホームズ』!
構造 | 鉄骨造 |
保証期間 | 初期35年間(沖縄エリアのみ20年間) |
アフターサービス | 最長60年間の保証延長 最長35年間の「地震あんしん保証」 24時間365日受付体制「オーナーサポート 受付センター」の利用 etc. |
価格(坪単価) | 約122.8万円 ※今回調査した坪単価の平均を記載 (小数点第二位を四捨五入) |
今後内容が変更される可能性もあります。
『パナソニック ホームズ』には以下3種類の構法があり、大空間・大開口の窓にも対応できるハウスメーカーだよ。
- 制震鉄骨軸組構造(HS構法):
・制震ダンパー「アタックダンパー」が標準仕様
・15センチ単位で間取りを横に広げられる - 重量鉄骨ラーメン構造(NS構法)
・重量鉄骨が使われた構法
・3~9階建てにも対応可能 - 大型パネル構造(F構法)
・構造体全体で地震の力を受け止める
・工期が早い



「制震鉄骨軸組構造(HS構法)」は、高層ビルに使われる技術を住宅用に開発!
地震による建て替え・補修で活用できる独自の「地震あんしん保証」もあるため、地震被害に対するサービスも手厚いよ。
鉄骨造③トヨタホーム


3つ目のハウスメーカーは、『トヨタホーム』!
構造 | 木造 ※地域限定商品 鉄骨造 |
保証 | 初期30・40年間 |
アフターサービス | 「アトリスプラン・エース」による最長60年間の保証延長 「アトリスプラン・エース」による5年ごとの生涯点検 24時間365日受付のアフターサービス窓口 etc. |
価格(坪単価) | 約103.6万円 ※今回調査した坪単価の平均を記載 (小数点第二位を四捨五入) |
今後内容が変更される可能性もあります。
『トヨタホーム』は自動車メーカーとして有名な「トヨタ自動車」と同じ、「トヨタグループ」に属するハウスメーカーだよ。
80%を超える工場生産率でユニット・建材を作り、現場での組み立てを高品質にしている。
サビ止めとして鉄骨には自動車用の「カチオン電着塗装」を施工し、自動車メーカーでの技術を家づくりに活用しているんだって◎



ここまで高性能住宅を建てられる9社を紹介したけど、気になるメーカーはあったかな?
それぞれが断熱性・耐震性などのいろんな強みを持っているけど、それぞれ提案する間取り・見積もりはバラバラ。
登録されている全国1,170社以上の優良企業から、条件に合ったところを絞り込み、資料を一括依頼できるサービスなの。



家づくり当時の私も、届いた各社のプランで、間取り計画を進めたよ♪
『タウンライフ家づくり』は無料で利用できるから、ハウスメーカー探しをはじめたばかりの人はスモールステップからはじめてみて!
高性能住宅で快適・安全な暮らしを手に入れよう!


この記事では具体的な基準・メリットなど、高性能住宅についてお伝えしてきたよ~。



今回お話しした内容を、ザッとまとめていくね!
高性能住宅で叶える快適な暮らしとは?
今回は3つの項目に分けて、高性能住宅を建てられるハウスメーカー9社について解説したよ!
希望条件と照らしあわせて、自分の要望を叶えてくれそうなメーカーを選んでね♪
今回だけでも9社のハウスメーカーをお伝えしたけど、中には紹介しきれなかったところもいっぱいあるんだよね…。
ただでさえたくさんある中で、たった1社に絞り込むのは大変!



リサーチに自信がない人は、『タウンライフ家づくり』を使ってみるのがおすすめだよ♪
私ゆまひも我が家を建てる際に利用し、さまざまなハウスメーカーの間取りプラン・見積もりを比較できたの。
「すべて1人でリサーチするのは荷が重い…」って人は、ぜひ試してみてね!
他にも、ハウスメーカーで悩んでる人は以下の記事も参考にしてね!




コメント